長野美術研究所・美大進学予備校
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美研てナニ?
1. 美研てナニ?

美研=美術研究所=美大進学予備校
【研究所】という名前から、怪しい場所と思われていることもある【美研】こと長野美術研究所(笑)。
「いったい何する場所?」そんな疑問への答えはコチラです。↓
長野美術研究所とは、長野市内にある県下最大級の【美大進学予備校】なのです。
ですから、通っているのは、美大進学を目指す高校1年生〜浪人生。それから3年次編入を狙う受験生たちです。
(ちなみに、常設講座に所属する受講生は、毎年70〜80名ぐらい。)

では、美大進学のための予備校とは、具体的に何をするところなのでしょう?
一般的に知られている【予備校】は、大学進学のために学科の勉強をする機関のことを指しますね?
でも、美大進学を希望する受験生は、『学科試験』のための受験勉強の他に、『実技試験』に向けた受験勉強をする必要もあるわけです。そういった『実技試験』に備える機関が、【美研】のような【美術研究所】(アトリエとも..)と呼ばれる美大進学予備校にあたります。ですから、浪人生の中には、昼間は予備校で学科を、夕方から美研で実技を・・といった具合に、予備校の掛け持ち(?)をしている人もいます。


2. 『実技試験』てナニ?

さて、先程から出てきている『実技試験』ですが、その内容は各大学によって様々です。ただし、中でも1番多い組み合わせパターンというものがありますので、そちらを簡単に紹介しておきましょう。

最も多い入試の出題パターン↓
『学科試験』2科目+『実技試験』2科目
『学科試験』は、英語+国語というところが多いのですが、近年では、英語+国語以外からも選択可、といったところもあります。
『実技試験』は、
デッサン試験+専攻コース別実技試験になります。

3. 『デッサン』てナニ?

『デッサン』には、『鉛筆デッサン』と『木炭デッサン』があり、これは、単に使う道具の違いを指します。つまり、鉛筆で描くか、木炭で描くか、の違いです。ただ、昔と違い、『木炭デッサン』を試験に課すところは(いくつかありますが)ほとんどありません。最近の入試では、『デッサン試験』といえば、『鉛筆デッサン』を指す事がほとんどになっています。
さて、この『デッサン』には、大きく分けて
3つの分類があります。
1.『静物デッサン』
日用品から食品、草花まで、様々な色・素材・サイズ・量感を持つモチーフを描きます(この『静物デッサン』にも、2つあって、1つは、卓上にモチーフを自分で構成する『卓上デッサン』。もうひとつが、予め構成してあるモチーフを描く『組モチーフデッサン』になります。)。
2.『石膏デッサン』
ご存知の通り、石膏像を描くデッサンです。ただし、これも『木炭デッサン』同様、最近では、出題する大学/コースが少なくなっています。ただ、この『石膏デッサン』は、【美大入試のための受験勉強とは】・・・と、漠然と思い浮かべると、なんとなく浮かんでくるイメージの最たるものですから、美大入試の現状に関係なく、イメージだけで、「美大に受かるには、石膏描かなくちゃ!」と思っている受験生は、多いようです。ですから、美研に見学に来る受験生の中にも、「木炭で『石膏デッサン』だけやるコースはないんですか?」と質問する受験生もいたりします。そういった場合は、その彼らに、いくつか志望大学/専攻コースをあげてもらうのですが、結果的には、「その中に、ひとつも木炭で『石膏デッサン』をする試験がないみたいなんだけど、なんで木炭で石膏ばっかり描きたいの???」と、こちらが、逆に質問するようなことがよくあります。そういう場合、だいたいみんなキョトンとしてこう言います。「え?石膏デッサンいらないの?」。まあ、こういった辺りは、よくあること、ご愛嬌で済みますが、笑って済まされない話もあります。例えば、独りで美術室で石膏ばかり描いていて、いざ入試要項を読んでみたら、「え"?『想定デッサン』て書いてある!『想定デッサン』て、ナニ?!」というようなコトを、受験前ギリギリに気づくようなパターンです。これは、《独りで頑張ってきたのに報われない》・・正しくサイアクなパターンといえます。
専門機関で受験勉強をする人としない人との大きな差は、受験情報に多く触れられる環境であるか、否か、という点にもあります。各大学/コースともに、徐々に試験の内容を変更しつつある昨今、いち早く試験内容変更の知らせが届く機関に身を置くことは、そういった情報にも触れられるというお得な側面も持っているわけです。
3.『想定デッサン』
近年出題頻度が高くなりつつあるデッサン試験です。これに関しては、「よく見て描け!」などという昔ながらの呪文のようなセリフが、一切通用しない試験といえます。なぜなら、モチーフが全く何も与えられない状態で、与えられた条件を描き出さなければならないからです。つまり、どんな形も、質感も、その構造から解き明かして、頭の中で再構築できなければならない、というわけなのです。そのためには、反射の法則や扁平率等、物理的に形態や材質を理解している必要があるわけです。

4. 『専攻コース別実技試験』てナニ?

この試験は、名前から察しがつく通り、専攻コースごとに課している実技試験のことです。
これには、大きく分けて
3つの分類があり、この中から専攻にあった試験が課されます。

1.『デザイン試験』
この『デザイン試験』も、大きく分けると『イメージ表現』と『平面構成』があります。だからといって、2つは全くの別物、というわけではなく、簡単に言うと、『平面構成』は、その名の通り、平面塗りによる構成です。つまり、一本の輪郭線で囲まれる面の中は、1色でしか塗ることができません。それに対し、『イメージ表現』は、そういった制約はありませんが、200字から2000字程度の文章表現も同時に提出・・等々、また別の条件が課されています。また、作品制作の過程を用紙にまとめて、作品と共に提出する試験もあり、それらは、『構想表現試験』と呼ばれています。
2.『着彩試験』
主に、ファインアート系コースの試験に出題される試験です。つまり、日本画コースの『水彩画』等がそれにあたります。ただ、ここからが、受験生が一番勘違いしている事が多い点なので、注意して読み進めて下さい。それは、洋画コースの試験には、必ずしも、『油彩画』、つまり油絵、が課されているわけではない、ということです。志望大学の入試要項を見れば、一目瞭然なのですが、この初動段階のうっかりミスが、受験間際の「ゲッ!持ち物【ガッシュ】ってナニ?油絵じゃないの??」につながる危険性のある重要ポイントでもあるわけです。これも、《独りで頑張ってきたのに報われない》サイアクパターンといえます。
ですから、受験生には、イメージに惑わされず、確かな情報を掴むことをお勧めします。
(笑ってます?いや、実際いるんですよ、こういうヒト。「デザイン科だったら、『平面構成』やれって誰かが言ってた。」で、家でそればっかやってたら、受験間際に自分のやりたい事は、空間系デザインに分類されるって判った、と、思ったら、「試験は『立体構成』って、ナンダヨ?! オイ!!」みたいなヒト。笑えます?いや、本人は、笑えませんよ。ホントに。)
3.『立体構成試験』
これは主に、空間・環境系デザインコースに出題されることのある試験です。その名の通り、立体です。立体作品を制作します。専攻コースによっては、材料が粘土だったりもします。この試験は、一般的にデザイン科の試験として認知されている『イメージ表現』『平面構成』に比べ、やや知名度が低いようで(?)、【夏休みの工作】程度に考えていて、手痛いしっぺ返しを喰らう可能性大、な、試験でもあります。ただし、ハマル人には、ハマル分野でもあるので、ただ漠然と情報系デザインを志望している受験生も、試しにのぞいてみると、「意外と、3次元のデザインて、自分に合ってるかも」という感想を覚えるかもしれません。

以上が、
『専攻コース別実技試験』に分類される3つの分野で、この中の一科目と、先にあげたデッサン試験、学科試験2科目との総合点で合否が決定されるわけです。
ただし、先にも述べた通り、
これはあくまで、基本的な出題パターンで、試験方式は、これの限りではありません。例えば、ここに面接試験が加わったり、自己推薦入試では、これらの試験は全くない代わりに、持ち込み作品や、作品プレゼンが必要になったりします。また、同じ大学の同じコースでも、推薦入試や一般入試の試験ごとに、その内容が変わる場合もあります。受験生は、自分の志望大学/専攻コースの入学試験に関する情報を正確に入手し、それに備えることが肝心といえます。

さて、ここまで、各試験の概要について触れてきたわけですが、これらの試験に備えるために、受験生に必要な講座を開講しているのが、美研=美術研究所、というワケなのです。
ただ、【受験勉強】といっても、みんな楽しそうに通って来ているようなので、あまり堅苦しい場所をイメージしなくても大丈夫なのではないでしょうか。そんな雰囲気も伝わるようなサイトにしてみたつもりなので、そんな点にも注目して見て下さいね。
(詳しいコース別の講座内容は、【美研を知ろう・応用編】--【講座内容は?】に載っています。また、コ−スや美研の特徴は【美研を知ろう・応用編】--【通ってる人は?】をご覧下さい)

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