これは、わたしのココロ。
怖がりで、人見知りの激しいわたしのココロのカタチ。

無数の球体が卵の殻のように、中に眠るわたしを守り、
蚕の吐き出す糸のように、繭の中のわたしをやさしく包む。

わたしはその中で、
守られて眠る子供の時を過ごした。

そして、なにかが目覚め始める。

外気に触れ、人と関わり、
腕をのばして空へと伸びてゆく自分のイメージばかりがまぶたに浮かぶ。


それは・・・
ずっと恐れた自分の未来だったか・・・
ずっと憧れた自分の姿だったか・・・。

ポンッ！　
芽生え始めたその想いは、内側から膨らんで殻を弾く。

横たわっていた繭が隆起し、誕生のための躍動が始まる。

目覚めの時が来たのだ。

殻を破ることが何につながるのか・・・
それはまだ判らない。



それでもわたしは、やがてこの殻を脱ぎさり
　　そこに新しい自分をみつけるだろう。



　　わたしの中にたしかに息づくこの想いは、
今、始まりの時を迎えている。